バイクに乗る前は「絶対に転ばないようにしよう」と思っていました。
ですが、今なら断言できます。
多くのライダーが一度は「立ちゴケ」を経験すると思います。
もちろんしない人もいると思いますが、少なくとも私は経験しました。
今日はそんなお話です。
教習所では何度も転んだ
実は初めての転倒は教習所でした。
初日は2〜3回転んでいます。
ですが教習車は丈夫です。
教官も慣れています。
そのためあまり気にしていませんでした。
問題は自分のバイクです。
100万円を超える愛車です。
絶対に倒したくないと思っていました。
883時代は一度も倒さなかった
883に乗っていた2年間。
実は一度も立ちゴケしませんでした。
だから少しだけ自信がありました。
普段から丁寧に乗っているので、「意外と大丈夫かもしれない」と思っていました。
今思えば、その少しの油断があったのかもしれません。
事件は山梨で起きた
その自信が崩れたのは山梨ツーリングの日でした。
富士山が見える展望スポット。
せっかくここまで来たので写真を撮ろうと思い、ゆっくり停車しました。
そして降りようとした瞬間、「あ、やばい」と思いました。
ですがもう遅かったです。
スローモーションのように車体が傾いていきます。
もちろん必死に支えようとしました。
ですが300kgを超える車体は止まりません。
そして、
「ガシャン」
人生初の立ちゴケでした。
初めての引き起こし
幸いエンジンガードを装着していました。
さらにサドルバッグもクッション代わりになりました。
そのため車体へのダメージはほとんどありませんでした。
ですが問題はここからです。
誰もいない。
助けてくれる人もいない。
自分で起こすしかありません。
最初は力で持ち上げようとしました。
もちろん無理でした。
重すぎます。
300kgを超えるバイクは想像以上です。
そこでサドルバッグを支点にして何度か車体をバウンドさせながら、反動を利用して少しずつ起こしました。
何度も挑戦して、汗だくになって、ようやく起こすことができました。
気付けば10分近く格闘していました。
今思えば10分程度かもしれません。
ですが、その時は30分くらい戦っていた感覚でした。
体力より精神的に疲れた
実は一番きつかったのは体力ではありません。
精神的なダメージでした。
「ついにやってしまった」という気持ちです。
かなり動揺していたことを今でも覚えています。
しかもそこはツーリング先。
ここから帰らなければいけません。
バイクに傷はないか。
ハンドルは曲がっていないか。
どこか壊れていないか。
何度も確認しました。
正直、この時点でかなり疲れていました。
立ちゴケで学んだこと
この経験で学んだことがあります。
それは「倒さないことも大事だけど、倒した時の準備も大事」ということです。
・エンジンガード
・サドルバッグ
・引き起こしの知識
どれも役立ちました。
もし何も付いていなかったら、もっと大変だったと思います。
また、それ以降は駐車場所を見る目も変わりました。
地面の傾斜。
砂利の有無。
スタンドの接地面。
以前よりも慎重に確認するようになりました。
最後に
もちろん立ちゴケはしたくありません。
できれば今後もしないに越したことはありません。
ですが、一度経験したことで変な恐怖は減りました。
「あ、倒したらこうなるんだな」ということがわかったからです。
そして、エンジンガードやサドルバッグのありがたみも身をもって知ることができました。
今でもあの日のことはよく覚えています。
山梨の景色も綺麗でした。
富士山も見えました。
ですが正直なところ、
富士山よりも引き起こしの記憶の方が鮮明なくらいです(笑)

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